神経症になりやすい原因とは?

神経症は精神の衰弱が原因で、「どういった人の精神が衰弱しやすいのか」を考えてみると、神経症になりやすい原因が見えてきます。

♣ストレスが大きい環境

調査によると、職場や家庭など、普段長く過ごす場所に強いストレスを感じている場合、神経症を発症しやすくなります。

強いストレスや長期間のストレスは、こころに大きなダメージを与えるからです。みなさんも、ストレスが高いような環境に長くいると、気持ちが落ち着かなくなったりイライラしたり、些細な事で不安になったりとしやすくなった経験はありませんか。それは一時的に神経症のような症状が出ているという事です。

♣性格

性格から見てみると、 心配性、完璧主義、神経質、自分に厳しいという方が神経症になりやすいようです。

精神は主にストレスによって疲れます。つまりストレスをため込みやすい性格の方は神経症になりやすいということです。

心配性の方や神経質の方は普段から何事に対しても不安や恐怖を強く感じやすいため、こころがダメージを受けやすい傾向にあります。完璧主義の方や自分に厳しいような方は妥協ができず、完璧を目指して頑張りすぎてしまうため、これも精神が疲弊しやすい性格となります。

♣過去の不安や恐怖

これは「性格」とも重複するのですが、過去に大きな不安や恐怖を感じるような出来事があった場合、そのエピソードに影響を受けて過度に不安や恐怖を感じやすい性格が形成されてしまう事があります。

例えば、小さい頃に親から家庭内暴力を受けていた方は、幼少期から常に親の顔色をうかがい、親の機嫌を損ねないように精神を張りつめて生活していた方が少なくありません。このような生活が習慣になっていると普段リラックスすべき状況でも神経を研ぎ澄ましてしまうため、精神が疲弊しやすく神経症を発症しやすくなります。

♣遺伝

神経症には遺伝の影響も多少あると考えられています。

神経症は「こころの病気」と考えられて、身体や脳には全く異常はないと言われていました。しかし近年検査機器が発達してきた事により脳の異常が報告され始めています。

脳にある「扁桃体」という部位は気分や感情、不安に関係している器官ですが、神経症の方はこの扁桃体の活動性が亢進しすぎていることが分かってきています。

後天的な理由によって扁桃体に異常が生じることもありますが、遺伝などの先天的な理由によってこれらの異常が生じている事もあると考えられます。